建築さんぽ

いろいろな建築を紹介するだけのブログ

グッゲンハイム美術館ビルバオ

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場所 スペイン ビルバオ

設計者 フランク・O・ゲーリー

様式 デコンストラクション

建材 鉄 チタン材 石灰岩 ガラス

 

スペイン・ビルバオの港湾地区を活性化させるため計画された美術館にはインパクトのある外観と変化に富んだ内部空間が求められた。設計コンペで選ばれた建築家フランク・O・ゲーリーが示したのは眩しく光るチタンパネルの外壁が波打つ建物。特徴的なフォルムは模型をメインに考え、航空機の設計用ソフトウェアなどで3次元データに変換して生まれた。コンピュータがなければ成立しなかったデザインである。

ドバイ国立銀行

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場所 アラブ首長国連邦 ドバイ

設計者 カルロス・オット

様式 ポストモダニズム

建材 コンクリート 花崗岩 ガラス

 

ペルシャ湾に流れ込むドバイクリークの河口は高層建築の林立エリア。大きく湾曲したガラスのファザードが輝く特異な様相がドバイ国立銀行である。高さ125mのビルがデザインモチーフとしたのは、古代から現代までアラブ商人が使い続けている「ダウ」という伝統的な帆船。三角の帆に風をはらむ船へのオマージュとともに、かつては世界屈指の金市場として名を馳せたこの土地の歴史に合わせて黄金色のガラスが採用されている。

 

ミルウォーキー美術館

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場所 アメリミルウォーキー

設計者 サンティアゴ・カラトラバ

様式 表現主義

建材 鉄 ガラス ステンレス鋼

 

鳥の翼のような構造物は美術館に増築されたエントランス。デザインに求められたのは「既存建物との関係性」 と「街の印象となるモニュメンタル性」 だった。建築家、構造デザイナーのサンティアゴ・カラトラバはコンクリート造の直線的な既存の美術館建物に対し平たいアーチをもつ展示ホールを提案。そこにガラスとステンレス鋼を用いて彫刻のようにフォルムを強調したエントランスを直交させ増築を完成させた。

ジュビリー教会

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場所 イタリア ローマ

設計者 リチャード・マイヤー

建材 コンクリート 鉄 ガラス トラバーチン

 

キリスト生誕2千年を記念して建てられた教会のデザインはコンペを勝ち抜いたリチャード・マイヤーによるもの。マイヤーは3つの湾曲した壁でキリスト教の「三位一体」を暗示させ、この壁で仕切られた空間に礼拝や洗礼などの機能を割り当てた。壁の隙間にはガラスがはめ込まれ、曲線を描く開口部から射し込む自然光が内部を印象的な空間にする。北側に建つコミュニティセンターの四角い建物との対比にも注目。

レイ・アンド・マリア・スタータ・センター

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場所 アメリケンブリッジ

設計者 フランク・O・ゲーリー

様式 デコンストラクション

建材 鉄 コンクリート レンガ ガラス ステンレス

コンピューターサイエンスの研究所や言語学の学部など向けに新設された、マサチューセッツ工科大学の複合施設。古い校舎を建て替える際に大学側が求めた条件はキャンパスのシンボルとなるデザインと動線の工夫。建築家フランク・O・ゲーリーが導いた答えは、一方はレンガ張り、もう一方はステンレスで複雑な形につくった建物を重ね合わせ、さらにふたつの領域にわけてその隙間に主動線を設けるという奇抜な建築群だった。

サンタ・カテリーナ市場

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場所 スペイン バルセロナ

設計者 エンリック・ミラーレス

建材 鉄 木 セラミックタイル

 

表通りまでせり出して波打つ大屋根が特徴の市場。19世紀半ばにオープンした旧サンタ・カテリーナ市場を改修する際、屋根を架け替えるなどして現在の姿に。店舗に並ぶ野菜や果実などをイメージしてカラフルな六角形のセラミックタイルを並べた大屋根は3つの鉄骨アーチをベースに、組んだ木材も用いて支えている。ファザード側には旧市場のメインゲートを残し、反対側は木材を用いて手作り感を出している。

 

ミラドール

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場所 スペイン マドリード

設計者 MVRDV

建材 鉄 ガラス コンクリート

 

ブロックを積み重ねたような高層集合住宅。マドリード北東のニュータウンは中層マンションが主流だがミラドールはよりひらけた住空間を目指した。タイプの異なる住戸を組み合わせて縦に積み、中庭の代わりに建物の真ん中に地上40mの展望スペースをつくって誰でも入れるコミュニティガーデンとした。さまざまな人が集い、遠くに望めるグアダラマ山脈の眺めを楽しむ場となっている。鮮やかな赤色は廊下や階段、ホールなど各ブロックを繋ぐ路地を表している。